浮屠庵から足を伸ばして庵の谷の橋を渡り、北の方へ300メートルぐらい行くと、第6代円鑑国師が建立したといわれる甘露庵に出る。 現在の建物は1971

年建てられた。

2階にある観音殿から南のほうを見渡すと、荘厳なお寺を取り囲んだ連峰の尾根が、蓮の葉のように見える。中でも天子庵の裏山の大将峰と‘帝'字をした曹渓峰が絶景である。

甘露庵の傍らに畑があるが、その畑の隅の形が鳳凰の模様である。そこに円鑑国師碑が東向きに建っている。 座台である石造りの亀の視線にしたがっていくと、前の高い峰で遮られるが、円鑑国師の浮屠がある。